これまでのバックナンバー(2012年8月から先月まで)
2026年5月豪州連邦銀行は今年2月、3月 0.25ポイントの利上げを2回行っていますが、5月の会合で3回目の利上げが予想されています。現在のキャッシュレート年4.1%なのですが、0.25 ポイントのアップで、4.35%が予想されています。3月以降ガソリンの価格が32.8%上昇し、流通、輸送分野の費用が9.2%上昇しています。消費者物価指数は今年3月までの12ヶ月間で4.6%上昇し、新型コロナウイルス感染からの回復期にあった2023年9月以来の最高インフレ率となっています。Westpac銀行はさらなる追加の利上げを予想し、4.85%ほどにならないと今のインフレを抑えられないというコメントを出しています。
全国平均の住宅建設費用は今年2月の時点で約 52万ドルですが、ガソリン価格高騰によって建築資材も価格の上昇が予想され、住宅購入者に転嫁されれば、平均的な住宅の建設コストは3万ドル以上増加することになるそうです。2029年半ばまでの5年間で120万戸の新規住宅建設を目指す国の住宅建設目標がありますが、既に7万7500戸以上も建設ペースが遅れている状況だそうです。ゴールドコーストの場合昨今の人口増に対応するには毎年6500戸供給していかないと在庫不足となります。建築確認も毎年5000件を超えていますが追いついていません。ローンの金利が上がり、建築資材の価格上昇で、ますます住宅が売れなくなってきています。
ところが高級物件はインフレにかかわらず売れているようです。海岸近くに建てられる高級ユニットの平均価格がシドニー223万ドルですが、サンシャインコーストが227万ドル、ゴーストコーストが次いで213万ドルとほぼ互角の様子。10年前に高級ユニットの平均価格がシドニーで150万ドルだった頃、ゴールドコーストもサンシャインコーストも100万ドルにも達していませんでした。昨今の高級住宅購入者は、IT 業界関連に加えて20年前にはほとんど存在しなかった業界で富を築いた若い会社役員や投資家で彼らは高級住宅街に住むというステータスよりもライフスタイルを重視し、海岸沿いの生活、特に広々とした空間を優先しているそうです。
2026年4月
先週車に(ハイオク)ガソリンを入れましたが、$2.779 /L 。渡豪して40年近くで最高値です。2月より約 50-55 セントの値上がりです。2年前は$2 前後、5-6 年前なら$1前後、渡豪してきた当時はなんと 50セント/L 前後で、私の記憶の最安値は39 セント/ Lです。オーストラリアの備蓄はガソリンで30数日。飛行機の燃料やディーゼルは30日足らずだそうですが、なぜかすでに市中のガソリンスタンドからディーゼルがなくなりつつあります。近いうちにガソリン購入の際に価格制限か何かの制限が設けられるような噂です。
20 年前までオーストラリアには製油所が8か所あったそうですが、現在は2か所になって国内の約20%の需要をになっており、80%は韓国、シンガポール、マレーシア、中国からの輸入だそうです。より規模が大きく、新しいアジアの製油所は、老朽化し??たオーストラリアの製油所よりも安価に原油を処理できる可能性があったそうで、アジアの製油所から2-4 週間でオーストラリアに配達されていたそうです。
ガソリンの高騰につられて諸物価も高騰しており、1月のインフレ率は3.8 %でしたが、2月のインフレ率が3.7%だったこともあって、3月17日豪州連邦銀行は公定歩合を 3.85%から 4.1%に引き上げました。紛争が終わらないとインフレ率が 4-5%になるとの噂もあります。
豪州人の給与は年3.5-4%で増えているらしいですが、仮にインフレが 4-5%となると給与の価値が下がってしまい、景気停滞です。ホルムズ海峡が近くオープンになってもCash Rateは4.1-4.35%,紛争が3-6 ヵ月続いても 4.6-4.85%, 6か月以上長引く場合5.1%以上になる可能性があると予想されています。すると借入/住宅ローンはプラス2%として6.2%-7.2%まで上昇してしまう可能性があるそうです。借入金利が上がると当然不動産の借入能力が下がります。シドニー、メルボルンでのオークション売却率が昨年末で65-70%だったのが、今は60%まで落ちており、結果売買価格も5-10% 下がっているそうです。近いうちにゴールドコーストでも同じことが起こると予想されています。
2026年3月
トランプファミリーがオーストラリアの開発会社とフロリダで先月実際に総工費15億ドル(約 1500億円)プロジェクトの契約に至ったそうです。場所はマカオのカジノ所有者が 2019年に5650万ドル(約 56億円)で購入した海岸通りに面したTrickett Stの角地です。The Trump International Hotel and Tower, Gold Coast はトランプファミリーにとってオーストラリアで初めてのプロジェクトとなります。発表された計画は 91階建て、高さ335m の予定で、現時点ではオーストラリアで一番高い建物になります。285室のホテル客室、272戸のユニットと占有のビーチクラブ、総床面積 3400平方メートル規模のショップ、レストラン等の商業施設が予定されています。前の所有者が89階建てで開発許可を取得していましたが2018年に中断されており、新たな開発許可を申請する必要があるそうです。2000年9 月シドニーオリンピックの開会日ゴールドコーストでは世界で初めてのファッションホテルとしてPlazzo Versace ホテルがオープンしました。2032年のオリンピックまでにオーストラリア初のTrump のロゴの付いたホテルがオープンするかもしれません。
豪州統計局の発表で1月のHeadline CPI (エネルギー屋食料品を含むすべての項目の価格動向を反映したインフレ率)で3.8%でした。昨年8月から3.2%、3.6%、3.8%、3.4%, 12月は3.8%と6か月連続で、オーストラリア準備銀行が望んでいる2-3%を超えています。住宅の値上がりが一番大きくて6.8%(12月は5.5%から増加)、食料品が3.1%、娯楽が3.7%。電気代の出費は政府の補助金がなくなったので12月で昨年比21.5%アップの出費、1月は昨年比で32.2%のアップ、(電気代そのものは1月の昨年比は4.5%の上昇)今回は専門家が思っていた以上に高い物価指数が発表されたようで、インフレ抑制のために政策金利の利上げも不可避です。
2026年2月
2月3日オーストラリア準備銀行は今年最初の会合を行い、キャッシュレートを0.25アップの3.85%と発表しました。アップに転じたのは2023年11月以来なので約2年ぶりとなります。昨年12月期の物価指数は3.8%9月期に3.2%でした。インフレ率が3.7%まで上昇すると予想されていた昨年末ですが、今は2026年中頃までに4.2%まで上昇しかねないと予想されています。5月までにもう一度キャッスレートが上がるのではないかともささやかれています。準備銀行は2027年6月までに2-3%に戻すことを考えているようです。特にこの12か月で電気代が21.5%も上昇、住宅の価格が 5.5%アップ等、昨年後半あたりからインフレ傾向が続いています。
16か月振りに1豪ドルが70US セントとなった今、対米ドルでも豪ドル高、記録的な円安ドル高の今なので、円安豪ドル高はこれまで以上となっています。人口2760万人のオーストラリアから今年100万人以上が訪日したそうですが、国民の27人に一人がこの1年間に日本を訪れたことになります。オーストラリア人にとって日本は安くて質の高い旅行ができる魅力的な旅行先のようです。
サーファーズパラダイスの中心を1ブロック南に行った海岸通りでILUKA というコンドミニアムがあったのですが、2013年から空き地になって今、トランプタワーの計画があるといううわさが街に流れています。具体的な案が出回っているわけではありません。その空き地は中国人の所有でしたが、2019年総工費 12億ドルの 89階建て(479戸)のスーパータワーの開発の許可を得ており、マカオのカジノを所有している人が今の所有者で、その計画を引き継いでいます。2008年トランプファミリーがオーストラリアにホテル開発を考えているという話があり、当時開発業者ラプティスグループがパートナーとなって、場所はブロードビーチ、55階建てで、内20階がホテル、残り30階が住居となるプランをもって、トランプファミリーと打合わせの予定が、リーマンショックで頓挫してしまいました。その後トランプタワーの候補地としてダンク島、ケッペル島、リンデマン島が挙げられて、トランプアイランドの可能性があったそうです。1983年にニューヨークの5番街に建てられたトランプタワーは有名ですが、同じように金色のTRUNPのロゴがつくホテルがゴールドコーストにできるかもしれませんという噂の話です。
2026年1月
現在ゴールドコーストには開発申請中、年内に認可が下りるか、着工されるプロジェクトの(見込み)総額が、約 200億ドル(約2兆円)にも上るそうです。例えば
●ドリームワールドの拡張計画マスタープランにQld政府の肝いりで大規模複合観光・住宅開発にするという公示が出たようです。ホテルの建築やビジネスエリア、タウンセンターと高さ16階制限で13棟のコンドミニアム、住宅開発が計画されています。
●ロイヤルパインリゾート現在の27ホールのゴルフコースを18ホールにして、9ホールの敷地にコンドミニアムと住宅を建設する予定。現在開発許認可の申請前だそうですが、新たに3000-5000人の住居となるか、2023年のオリンピック選手村にという提案もあるそうです。
●ゴールドコースト競馬場の拡張計画 競馬場に隣接して21階、16階、18階のコンドミニアム等の住宅開発で少なくとも557戸を予定。マーケットスタイルの飲食レストランや、健康関連施設を計画していて予算は$1billion (約1000億円)らしい。
●サウスポートフットボールクラブ Sharks のスタジアムのアップグレードと周辺地域に20階建てのコンドミニアム3棟で540戸創出
●マーメイドビーチのThe Alfred 総工費4億5000万ドル(約450億円)の住宅とビジネスエリアの総合開発で2027年末までに完成。
●マリーナミラージュ 5億ドル(約500億円)をかけてかけてマリオットホテルが経営するホテル&ショッピングストリートに生まれ変わる。加えて総工費 4億8000万ドル(約480億円)で150室のRits Carlton ホテルがマリオットホテルと同じく2029年にオープンの予定。
●サーファーズ Elements 総工費1億7500万ドル(約175億円)27階建て超高級コンドミニアム、3BRが$2.3M~、4BR $3.962M~
サーファーズ Northclif Surf Clubの横の海岸沿いに 55階と 47階のツインタワーで 275戸を計画。(ドバイ・スタイルの外観を検討中)
●サウスポート 先日開発許可が下りたばかりの 101 階建てのサウスポート スーパータワーでは、販売開始24時間で50戸が完売。
昨年建築用タワークレーンが今までの最高で同時に67本立ったそうで、しかも今年前半で約12のプロジェクトが着手されるようです。市が予定している供給数は今年 2,464戸と一見順調ですが、政府がターゲットにしている 6,500戸の半分以下というのが現状です。
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